"頭の中をシンプルにする4つの動作"
2000名以上のスキーヤーのレッスンをしてきていつも思っていたのが、「もっとシンプルにスキーをわかりやすく出来ないかな?」ということ。
頭の中でスッと滑りのメカニズムが浮かんでくるような、そんなメソッドがあればもっと理解も上達も早いしいつでも自分の滑りを自分で分析できるんじゃないかな?と思っていました。
自分がどこにいるのかわからない...
スキーヤーの悩みの中に、今自分がどのレベルでなにができていないのか?なにをやればレベルアップできるのか?というのがあると思います。
レッスンを受けて、「あなたはこうなっているからこうしましょう。」「今日はこの動きをレッスンしてキレのあるターンを手に入れましょう。」こうゆうレッスンって結構あると思うんですけど、でも、どうですか?
「あなたはこうなっているからこうしましょう!」
↓ ↓ ↓ ↓
『では、それができたら自分はどのレベルになって、どこに向かっていくの?...』
「今日はこの動きをレッスンしてキレのあるターンを手に入れましょう!」
↓ ↓ ↓ ↓
『その動きはどのレベルの動きで、それができたら自分はレベルが上がるの?...』
こんな疑問も出てくると思います。
そもそも理解度が違うから”?”が出てくる
"限りある貴重なレッスン時間だから、滑る時間を大事にしつつしっかりと技術を伝えてレベルアップに繋げたい"そんな思いでインストラクターはレッスンをしていると思いますが、インストラクターの頭の中は整理されていても、受講者の頭の中は突然言われたことをやるから、準備もできていなければもしかしたら初めて聞く言葉や初めてやる動きで慌ただしくフル回転&”?”という状況。
インストラクターと受講者でやることに対する理解度に差があるから、言われてやってみたことも「いい感じですね!!」と言われても自分ではできているのかどうかすらわからない...
こんな経験って誰でも1回はあると思います。
頭で滑りのメカニズムを理解できたら...
でも、もし事前に頭でなんとなく全体像が理解できていたらどうでしょう?
「今日はこの動きをやりましょう。」とインストラクターに言われた時に、『あっ、この滑りに繋がるこの動きをトレーニングするのね、そしたらあのレベルに近づけるってことね!』
いつも頭の中はクリアで、自分がどこにいるのかがわかっている状態。だから次になにをやれば理想の滑りに近づけるのかがわかっている。最高じゃないですか?
やっぱりせっかくゲレンデに来ているのですから、頭も心もクリアな状態で思いっきり滑りたいですよね。練習するにしても、練習することがわかっていてゴールがわかっていたら楽しみながらゴールに向かって進むだけです。
滑りのメカニズムを理解する
では、これを実現するために必要なことは?となりますが、”自分の中でスキーというスポーツの動きのメカニズムを理解する”これが必要になってきます。
もし、自分の中で滑りがまとまっていない。自分のレベルもわからない。なにができればレベルアップしていけるのかわかない。という方は、次の4つの動きを理解することでスキーの全体像を把握して頭をクリアにすることができるようになります。
では、その4つの動きについて、既にオンラインスクールの”summer”に参加された方はなんとなくでも理解していただいていると思いますが、簡単にお話します。
頭の中をシンプルにする4つの動作
01.
屈伸
スクワットの動きです。
脚をまっすぐ曲げ伸ばしする動きは基本中の基本です。
02.
回旋
回旋には3パターンありますが、
これが丁寧にできると滑りの幅が広がります。
03.
傾き
傾きを上手く使っていく事で、低速から高速まで
安定して滑る事ができるようになります。
04.
腰の高さを変えない
雪面からの腰の高さを保ったまま連続ターンが
できるようになると、高速時や不整地や早い動きに
対応できるようになります。
この4つの動きがどんなものなのかをまずは理解する事、そしてそれぞれの動きを自分がどれくらいできるかを試す事で自分のレベルがどのくらいなのかがわかってきます。
上達への道筋がわかればスランプに陥ることも悩まされることもありません。
あとは滑るだけ!!
ゲレンデに行く前から頭の中をある程度すっきりさせておく事で、ゲレンデに立ったら思いっきり滑ることに集中できます。滑ってみて感覚が違えば自分で修正。そして苦手な動作をトレーニングして自分で自分の滑りを作り上げていくことができるようになるのです。
4つの動作については、オンラインスクールにて詳しく動画付きで解説しています。そして、fallからはこの4つの動作を家でトレーニングできるように動作を理解したスポーツトレーナーにメニューを作ってもらっています。
スキーは不安定なスポーツですから、雪上でいきなり滑りを上達させようとしても、そもそも動き方を体が知らない場合があります。それを家で冬が来る前にちょこちょことトレーニングしておくことで、雪上に立つ前に準備万端にしておくことができるというわけです。
夏もそろそろ終わり秋になっていきますが、あっという間に冬になってしまうので、夏も秋も楽しみつつ、冬に備えていきたいですね!