なぜ、トップスキーヤーは急斜面でも綺麗な弧を描きながら大回りが出来るのか?
pert.1のつづきです。
Aのパターン、Bのパターンどちらでしたか?
Aが切り替えで腰をフォールラインへ移動する。
Bが切り替えで腰をフォールラインへ移動しない。
でしたね。
僕がコース脇で滑ってくる選手をずっと見ていてわかったのは、
A=上位に食い込めない選手
B=トップ選手
です。トップ選手は切り替えで無駄な動きをしません。前のターンの流れをしっかり繋げるために動きすぎないよう、腰の軌道は切り替えでフォールラインへ移動させず、前のターン後半からの流れのまま次のターン方向にただ進んでいくだけです。
しかし、上位に食い込めない選手は、切り替えでフォールライン方向へ腰を移動させているために、力の方向がいきなり変わってしまって流れが途切れたり、せっかく横のスペースへ移動しようとスキーが横に進み始めているのに、腰がフォールラインへ移動したために重心の落下方向がフォールラインになってしまい綺麗な弧が描けずにただ落下するだけの暴走気味の大回りになってしまっているんです。
横から見ているとすぐに分かります。切り替えで腰が浮いたり、山側の腰が浮くのは、フォールラインへ移動しようとしている証拠です。逆にトップ選手は、横から見ていても腰の雪面からの高さが変わらずに切り替えを終えて行きます。ものすごく滑らかです。
だからこそ、ターン前半でちゃんと弧が描けるし、流れがつながるから急斜面でも横のスペースを使った綺麗な大回りが描けている。僕はそう感じました。
急斜面で安定して滑るためには、腰の安定感がポイント
急斜面はスピードも出るし、縦に縦にスキーが落ちていきますが、そんな中で安定して滑るためには、腰の安定感がポイントかなと僕は思います。となってくると、じゃあ腰を安定させるためにはどうしたらいいのか?どういうトレーニングをすれば腰を安定させたまま滑ることが出来るのか?となりますが、その話はまた今度にします。
冬になると動画も沢山取れるので、動画も合わせて切り替えの動きについてブログ書いてみますね!是非FacebookページもしくはFacebookグループのオンラインサロンに参加して、更新情報を受け取ってください。それでは、今日はこの辺で。