8年前のこの大会で、僕はスキー業界から離れる決断をした。
僕の中では過去最高の成績。あと2点で決勝に進めていた。
一番気持ちよく戦えて、悔いのない大会だった。
このあと、スキーから完全に離れて、コンサートスタッフや舞台監督の仕事を経験した。
子供の頃からスキーにどっぷりだったからこそ、スキーとは全く違う業界で働いてみたくて、離れて数年間はスキーをしたいとさえ思わなかった。
それほどスキー業界とは違う刺激が多くて、一つ一つのことが楽しくて、これまで関わることがなかった業界の人との関わりも全てが新鮮で楽しかった。
でも、スキーから離れる時に決めていたことが一つだけあった。
「 4年経ったらもどる 」
この考えが常に頭の片隅にあったから、どんなことをしていても、スキー業界とダブらせながら物事を見て、自分にできることを探していた。
「 スキー業界で自分にできることはなんだろう? 」
と。
まだまだ形にできていないけど、答えは、
『 これまでの枠にはまらないスキーヤーとしての生き方を見せていく 』
ということ。
今年も、僕のリザルトは、悩めるスキーヤーを笑顔にした数だ。